使用事例・特徴
電子カムコントローラ






電子カム機能とは
 電子カム機能は、エンコーダ信号を取り込み、この信号に同期して予め設定されたカム形状のパルスを出力する機能です。
エンコーダ信号を主軸といい、カム形状の制御対象軸を従軸といいます。
エンコーダ信号が接続されていない場合でも、内部クロックを使用して動作させることが可能です。
 カム形状はパソコンで作成し、RS-232C通信にてコントローラ本体にダウンロードし格納しておきます。カム形状は最大32種類までコントローラ本体に格納出来ます。
 カム動作を行うときは、パソコンでプログラムを作成し、プログラム中にカム動作開始命令を記述しておきます。プログラムを本体にダウンロードし、そのプログラムを実行させる事で主軸のエンコーダ信号に同期した従軸のパルスを出力します。
電子カムコントローラの使用事例

 トラバース制御

トラバース制御に電子カムコントローラを使用すれば、均一な巻線制御が可能です。

 コンベアラインとZ軸の同期制御

 電子カムコントローラを使えば、コンベアラインを止める事なくZ軸を同期駆動させる事が可能です。
 また、主軸のコンベアラインの速度を変更した場合でもカム形状に応じて同期駆動させる事が可能です。
 (全体の速度を5%上げたいといった場合、通常のプログラムによる速度制御では、各軸それぞれのプログラムや駆動条件を変更する必要がありますが、電子カムコントローラでは主軸の速度を変更するのみで簡単に全体の速度を変更する事ができます。)

上記のような制御以外にも、さらに多軸(最大16軸)の同期動作や、ロボット等の制御にも使用する事ができます。