このコーナーでは、技術研究所をはじめとするマイコムの技術現場の最新情報を紹介しています。

 今月は、ステッピングモータを使用したスティールギター演奏ロボットをご紹介します。

 このロボットは、大阪電気通信大学の学生さんが当社の5相ステッピングモータ・ドライバ、そしてコントローラを使用し、製作したスティールギターを演奏するロボットです。
 製作にあたっては、今から4〜5年前、大阪電気通信大学 西原一嘉教授の研究室の学生が毎土曜日、それもほぼ1年間当社社長を訪ね、指導を受けた一つです。そして、そのあと何度か当社の技術者ともディスカッションを重ね、ロボットの製作を進められました。

 この度、そのロボットが里帰りし、当社で一時的にお預かりする機会がありましたので、細部の調整や機構の見直しを行いました。振動や音が気になる箇所にはNanoDriveシリーズの5相ステッピングモータを使用し、分解能を上げる事により振動の低減を図りました。


スティールギター演奏ロボット 紹介ムービー

演奏曲:「星に願いを」
高画質版 低画質版
g2008-05-01.wmv
640×480(750kbps)
Windows Media Player用
g2008-05-02.wmv
320×240(290kbps)
Windows Media Player用
スティールギターのチューニングが不完全なまま撮影した為、少し音ズレしていますが、ご容赦下さい。


スティールギター演奏ロボットの構成

<全景>

ドライバ・コントローラ部
AC電源タイプ5相ステッピングモータ用ドライバ 4台
DC電源タイプ5相ステッピングモータ用ドライバ 5台
4軸コントローラ 2台
1軸コントローラ 1台

高トルク・高速駆動が必要な肩の関節部や上腕部には、AC電源入力タイプのドライバを採用しています。

<ロボット部拡大>

左手 ・・・ 4軸制御
右手 ・・・ 5軸制御

左手の肩から手首までの3軸と、右手の手首1軸には高分解能・低振動のNanoDriveシリーズ5相ステッピングモータ・ドライバを使用しています。