マイコムでは休憩時間や業務の合間を利用して、異存とする世界の知識を習得する目的で理科学習キットや手作りの模型を用いた創造学習を行っています。
 今回は生産ショップにて鉱石ラジオの製作を行い、一見、モータ制御とは直接関係のない分野とも思える知識とふれ合いました。


鉱石ラジオを製作し空創学習した生産ショップ社員の感想

 鉱石ラジオに触れる事で、商用電源や電池等を用いないでラジオ放送が聞ける仕組みを理解する事ができました。
 電源を必要としない事から、災害時などの緊急放送受信機としての利用も考えられます。
 現在はクリスタルイヤホンや圧電セラミックを鳴らす程度の小さな音声信号しか取り出せていませんが、さらに実験を重ね、、電波エネルギーから電力を作る「電波発電機」として利用できるよう超践(マイコムの造語で、超越した挑戦)していきたいと思います。



鉱石ラジオ 製作結果

 鉱石ラジオの仕組みを理解するとともに、さらに大きな音声信号を取り出すための工夫を重ねました。

鉱石ラジオ 実験風景ムービー
バリコンを回し選局した際の波形の変化等をご紹介しています。(音声付き)
高画質版 低画質版
ra-1.wmv
640×480(750kbps)
Windows Media Player用
ra-2.wmv
320×240(290kbps)
Windows Media Player用


アンテナ 強い電波を受信する為、屋上にT型アンテナを設置しました。また目的の周波数と波長を合わせる為、アンテナ長を22.6m(放送電波周波数828kHzに対して1/16波長)としました。(写真1)
同調コイル 複数のコイルを製作し、受信テストを行いました。(写真2、3)
検波器 方鉛鉱、黄鉄鉱、ゲルマニウムダイオード、ショットキーバリアダイオード、シリコンダイオード等を使用し比較しました。(下記 「各検波器の比較」を参照)


(写真1:T型アンテナ)

(写真2:同調コイル例1)

(写真3:同調コイル例2)

(写真4:ダイオードを使用した回路の全体構成)



各検波器の比較


方鉛鉱(ほうえんこう
 各ダイオードを使用した時より音量・音質共に低下しました。


黄鉄鉱(おうてっこう
 方鉛鉱と同等レベルの受信結果でした。


ゲルマニウムダイオード
 音質・音量共に安定した受信結果となりました。


ショットキーバリアダイオード
 ゲルマニウムダイオードよりも若干音量が落ちましたが、良好な受信結果となりました。


シリコンダイオード
 音量・音質共にショットキーバリアダイオードよりも一段下がりました。



注)WMVムービーが再生されない場合は最新版のWindows Media Playerをダウンロードしてください。
 WMVファイルはストリーミング再生用ですが、回線等の状況により再生までに時間がかかる場合がありますので、ご了承願います。
 動画がコマ落ちするような場合は、ファイルを右クリックし、「対象をファイルに保存」でローカルハードディスク内に保存した後に再生していただくと正常に表示される場合がございます。