マイコムでは休憩時間や業務の合間を利用して、異存とする世界の知識を習得する目的で理科学習キットや手作りの模型を用いた創造学習を行っています。
 今回は先月に引き続き生産ショップにて行った炭を用いた創造学習の模様をご紹介します。


◆◆炭パック入りスピーカーグリル周波数特性測定実験◆◆
実験方法

 社内BGM用スピーカーの音質改善の為、スピーカーグリル及び内部に炭パックを装着し、その効果を確認する為、スピーカーからホワイトノイズ(すべての周波数帯で同じ強度となる音声ノイズ)を出力し、周波数特性を観察しました。

<炭パック>
炭パックは紙に炭粉(備長炭)と墨汁を混ぜ、浸透させた後乾燥し、シュレッダーで裁断した物をお茶パック用の紙製袋に入れた物です。この炭パックをスピーカーボックス内部とフロントグリルに装着しました。

炭パック入りスピーカーの内部構成
フロントパネル裏のスピーカーグリルベースに炭パックを装着

スピーカー本体内にも炭パックを装着

実験風景動画
高画質版 低画質版
ca2008-07-1.wmv
640×480(750kbps)
Windows Media Player用
ca2008-07-2.wmv
320×240(290kbps)
Windows Media Player用
(音が出ますのでご注意ください)

結 果
周波数測定結果

上記の結果の通り、特定の周波数のみ約10dbの差が発生する事が確認できました。(4kHz前後と10〜15kHz)

 また、全く今回の実験について予備知識のない、4月入社の新入社員の方々に、社内BGM用のスピーカーとして、炭パック有り/無しを聴き比べていただいたところ、スピーカーグリル及び内部に炭パックを取り付けた時の方が音楽を聴いていても聴きやすい、あるいは聴き疲れしなさそうといった感想を得ました。

考 察
 今回の実験では周波数特性を比較する事により、音のピークが下がっている周波数帯が見られ、この事により聞こえ方の違いが現れているものと考えられます。

 4kHz前後と10〜15kHzの周波数帯でそれぞれ10db程度の差が確認出来ており、その周波数帯がシンバルの金属音といった高音域の周波数帯であり、音に輝きを与える帯域である事から、その周波数帯が抑えられることにより、社内BGM用のスピーカーとしては最適のセッティングとなり、聴きやすいといった感想が得られたものと考えられます。


(写真左:VEST研究所 天井面に実際に設置した炭パックを装着したスピーカー)


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