マイコムでは休憩時間や業務の合間を利用して、異存とする世界の知識を習得する目的で理科学習キットや手作りの模型を用いた創造学習を行っています。
 今回は先月に引き続き生産ショップにて行った炭を用いた創造学習の模様をご紹介します。


 1.発熱実験
原理   電気抵抗を持つ素材に電流を流すと熱が発生する。
実験方法
 炭で染めた布(発熱布)の両端にDC24Vを印加して温度を測定する。


発熱布: 炭粉・墨汁を混ぜ合わせた中に布を入れて、煮る・乾燥の処理をした。(抵抗値:約数10kΩ)
出来た布を折り畳む。(約200Ω)
結 果 電流を流すと熱が発生し、温度が上昇した。(下記動画参照)

<発熱布の温度測定結果>
  ・印加電圧      :DC24V
  ・周囲温度      :約23℃
  ・炭で染めた布の温度 :約22℃→約3分間の通電で40℃に上昇(約130mA)

<DC12Vで測定した温度上昇グラフ>

(約65mA 飽和状態約40℃)

動 画



h-1.wmv
640×480(750kbps)
Windows Media Player用



h-2.wmv
320×240(290kbps)
Windows Media Player用
まとめ  保温器、保温繊維として、手袋・ベスト・マフラーなどにも応用できる。
<余談>
 この実験ですが、実は弊社の社長が創業間もない頃、”電子アイロン台”を考案し、はじめて特許を取得したものに用いた発熱体と同じ原理です。
 この”電子アイロン台”は、当時の京都は大変寒く、冷たいアイロン台ではうまくアイロンがかけられない事から思いついたのと、かつて通っていた工業高校の1年生の担任の先生が弁理士であったこともあって特許となりました。
 ただ、温度制御の機能もあって高値なものとなったため、まったく売れません。その後、同じような原理の”ズボンプレッサー”という商品が松下電器さんから発売され、うらやましく思ったそうです。(社長談)

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