マイコムでは休憩時間や業務の合間を利用して、異存とする世界の知識を習得する目的で理科学習キットや手作りの模型を用いた創造学習を行っています。
 今回は生産ショップにて炭を用いた創造学習を行い、一見モータ制御とは直接関係のない分野とも思える知識とふれ合いました。


 1.導電実験
 原 理   高温で長時間焼かれた炭は電流を流しやすい構造になる。
 実験方法
 角材型の「普通の炭」と「備長炭」を用意し、その両端にアルミホイルを巻きます。電源と豆電球を繋いでいる配線の間に、その2種類の異なる炭を入れて電流の流れる状態を確認しました。
 結 果  備長炭を繋ぐと電流が流れ、豆電球が点灯しました。(印加電圧:DC3V)

 ・備長炭   電流が流れ点灯する (約210mA)
 ・普通の炭   電流が流れず点灯しない (0mA)
 動 画



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 まとめ  基板の銅箔代わりになる。炭の導電性ペースト化が出来れば基板作成応用が考えられる。


 2.静電気遮蔽実験
 原 理   低抵抗材料は静電気遮蔽の効果がある。
 実験方法  塩化ビニールパイプをこすり、静電気を帯電(静電気容量:約1kV)させます。
 帯電させた塩化ビニールパイプと測定器の間を「普通の布」「アルミ箔」「炭で染めた布」で遮蔽し、その時の静電気容量を観測しました。
炭で染めた布: 炭粉・墨汁を混ぜ合わせた中に布を入れて、煮る・乾燥を繰り返し処理した(抵抗値:約200Ω)。
 結 果  炭で染めた布は、静電気遮蔽に効果があった。

 ・塩化ビニールパイプの静電気容量   約1kV
 ・普通の布で遮蔽した時   約0.4 kV
 ・アルミ箔で遮蔽した時   約0 kV
 ・炭で染めた布で遮蔽した時   約0 kV
 動 画
■ 普通の布で遮蔽 ■



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■ アルミ箔で遮蔽 ■



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■ 炭で染めた布で遮蔽 ■



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 まとめ  炭の粉を紙・布・樹脂・ゴム等に塗布、または混合させる事により、静電気遮蔽材として応用できる。

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